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11月は「金田一耕助」祭り!

(「金田一耕助」と言えば、やっぱりこの人! ご存じ石坂浩二さん)


今日は、かなりマニアックな話になります😓。
11月の第3週から昨日にかけて、NHKのBSプレミアムで「横溝正史」の特集番組が放送されていましたね。ご覧になった方、いらっしゃるでしょうか?

推理作家「横溝正史」(故人)と言えば、日本の推理小説界に新境地を拓いた第一人者です。
その代表作が次々に映画化され、ヒットしたことで、それまで推理小説に興味の無かった人達をも虜にしてしまいました。

角川春樹事務所が、記念すべき映画制作第1号として作ったのが「犬神家の一族」でした。
1976年の映画公開当時、私は小学生でしたが、世間でこの映画が大ブームを巻き起こしたのは覚えています。

しかし、「血なまぐさい殺人」、「おどろおどろしい怨念」といった言葉には拒絶反応を示す母の手前、「観に行きたい」なんてとても言えませんでした。

(「犬神家の一族」で、ヒロイン・珠世を演じた島田陽子さん。今見ても、文句なしに美しい!)


映画が駄目ならせめて原作を…という気持ちで、角川文庫の「横溝正史」シリーズを次々に買い、読み漁りました。
もともと小学校の図書室で、江戸川乱歩の「怪人二十面相」シリーズを愛読していたので、その下地はあったのかもしれません。
にしても、まだ小学校高学年だった私には、横溝正史は難しかったと思います。
母はまたまた、「怪しげな本を読みふける」私を心配していましたが…。

さて、私が映画「犬神家の一族」をやっと見られたのは、確か高校生になってからです。
あの頃、テレビの「ゴールデン洋画劇場」などで、何度もこの映画が放送されました。(私と同世代の方は記憶にあるかもしれませんが)
もちろん、私も見ながらとても「怖かった」のですが、それにも増して、映画のすごさ・パワーに惹き付けられてしまいました。

まるでフラッシュバックのような、モノクロの短いカットの多用、独特の映像美とスタイリッシュな手法に満ちた映画は、それまでの日本映画には無い斬新なものだったそうです。
市川崑監督の、野心とチャレンジ精神にあふれた意欲作でした。

きっと、あの手の映画は嫌い、という方も多いでしょうね。
残虐な殺人のシーンや、悲鳴をあげたくなるグロテスクな描写も出てきますし…。(私も、生首などのシーンは今も見られません😱)
ああいう気持ち悪いのは、生理的に受け付けないわ!という方は、この後はスルーしてくださいね😓

(先日、BSプレミアムで放送された新作ドラマ「獄門島」、長谷川博己さんの新生・金田一耕助が話題に…)


そんな訳で、「犬神家の一族」は、私が好きな邦画の中でもベスト3に入るくらい、大好きな作品になりました。
もちろん、正統派の文芸作品ではありません。しかし、エンタテインメントとしては、第一級の作品だと思います。
今ここで「犬神家…」の魅力について詳しく語ろうとしたらキリがないので、また別の機会にじっくり書こうと思いますが…。

原作の名探偵「金田一耕助」は「貧相で小柄で、風采のあがらないボサボサ頭の男」と描かれていて、間違っても「イケメン」ではありません。
しかし、石坂浩二さんは、誰が見ても「美男子」です。最初は、金田一耕助にしては、ちょっとカッコ良すぎるんじゃない…?と思いました。
しかし、何度も見るうちに「石坂金田一」のイメージが定着しましたが。

また、主役の金田一耕助を取り囲む多彩なキャスト達も、ベテランの芸達者ばかりでした。
金田一シリーズの「常連」、大滝秀治さん、三木のり平さん、加藤武さんなどなど…。すでに他界された名優の皆さんを思うと、やはり2度とこれらの作品は作れないだろう、と思うのでした。

(大富豪の一族が、欲とエゴ丸出しで、遺産をめぐり骨肉の争いを繰り広げる「犬神家の一族」)


また、豪華な役者さん達に混じって、まだ当時、初々しさの残る女優・島田陽子さんの演技も印象的でした。
彼女が演じたのは、冷たいくらい整った美貌を持ち、どこかミステリアスな女性・珠世、「犬神家…」のヒロインです。
彼女は、一番原作のイメージにぴったりだったと思います。

(こちらは、石坂「金田一」版の「獄門島」。故・大原麗子さんの美しさにも注目したい)


先日からの「横溝正史」特集では、「犬神家…」の他にも、映画「八つ墓村」、「悪魔の手毬唄」、「獄門島」が放送されました。(注:「八つ墓村」だけは、監督も金田一役も異なります。市川崑監督のシリーズとは全く別個に制作されたものなので)
また、横溝正史の「初期短編集」を映像化したドラマも放送されていました。(まだ録画しただけで見ていませんが)

しかし、今回の特集で初めて放送され、注目されたのが、NHKの制作したドラマ版「獄門島」でした。
NHKオンラインの宣伝を読むと、「映画なみのクオリティーの高さで映像化!」とありました。
金田一役は、長谷川博己さんです。
彼も、金田一役にしてはイケメン過ぎますが、それよりも「新たな金田一像を作り出すのに成功した」と、評価されていました。

11月19日に放送されたドラマ「獄門島」、私も見ましたが、確かに「映画」と言っても通用するハイレベルな映像作品に仕上がっていました。
ただ、長谷川さん演じる金田一耕助の「エキセントリック」な演技には、個人的に違和感を覚えました。
戦争でのトラウマから抜けきれない男、という設定で新たな金田一のキャラクターが生まれたそうですが、飄々としてとぼけた「石坂金田一」を見慣れた私には、「うーん…😓」という感じでした。
でも、こうして横溝正史の作品は新たに命を吹き込まれ、次の世代に受け継がれていくんだなあ、とも思ったのでした。

では、とても長くなってしまったので、この辺りで止めたいと思います。
そう言えば、今日初めて、ブログに「映画」の記事をアップしたことに気付きました。
昔は、「趣味は映画鑑賞です」と胸を張って言えるくらい、沢山の映画を見ていたのに…。
また、映画を楽しめるような「心のゆとり」を持ちたいものです。



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