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ある野良猫ファミリーの話

(長い付き合いの「肝っ玉母さん・ブッチ」。野良猫として生き抜く強さと、風格すら感じます)


これまで、私自身の飼い猫については、時々こちらのブログでも紹介してきました。
しかし、実はそれ以外にも「顔なじみ」の野良猫さん達があちこち(実家、マンションの近所)にいます。

その中に、もう長い付き合いの猫さんで、沢山の子猫を産み育ててきた「肝っ玉母さん」がいます。
上の写真の「ブッチ」です。
パッと見、顔の模様が強烈で、私に「シャーッ!」と威嚇する様子も猛々しかったので、当初はてっきりオスだと思っていたのです。

私が子供の頃、「○○ブッチャー」とかいう名前の覆面プロレスラーがいた記憶があり、「ブッチャー」と勝手に命名、いつしか「ブッチ」になりました。

今から3年前、「ブッチ」は一度に7匹もの子猫を産みました。(その時に初めてメスだと知ったのです 😓)
みんな色や模様が違う子猫が7匹、一斉に集っている様子は壮観でした。
子猫達は、毎日のように自分達をのぞきに来る怪しいオバサンを「胡散臭そうに」眺めながらも、少しずつ慣れてくれて、私も7匹それぞれに名前を付け、見守っていました。

(2014年9月頃に撮影した7兄弟。茶トラの子は「あんず」と呼んでいました)

(2014年秋、ブッチの子猫達。左端の「パンダ」以外、満1歳まで生き残れませんでした😢)


兄弟猫7匹の中に、白黒の猫が2匹いました。
性別は判らないままでしたが、模様や目の色が違うので、見分けがついたのです。
下の写真の手前が、一番私になついてくれた「チョビ」、その後ろが左右の目の色が違う「パンダ」です。
(ブッチの子猫達のうち、白黒の2匹。手前が「チョビ」、奥が唯一生き残った「パンダ」)

(2014年の秋に撮影。7匹の子猫の中で、一番私になついてくれた「チョビ」。在りし日の姿です)


しばらく「チョビ」が姿を消したと思っていたら、ある日、小さな子猫を連れて出て来ました…!
まだ大人になってなかった「チョビ」、人間で言うなら、中高生で出産、という感じでしょうか。
それが、下の写真の「カッパちゃん」です。子猫の時は、頭のキジ模様が、カッパがお皿を乗っけているように見えたので…😓

(「チョビ」が産んだ子猫「カッパちゃん」。これは、母猫「チョビ」が消え、歯医者さん宅の飼い猫になってすぐの頃)

しかし、季節が変わり寒い冬に入ると、もうだいぶ大きく成長していた7匹の子猫達は、次々に病気になりました。
野良猫の多くが感染し、命を落とすと言われる病気です。
鼻水や咳がひどく、見るからに具合の悪そうな子が増えていきました。
何とかして獣医さんに連れて行きたい、と思ったけれど、生まれながらの野良猫である彼らは、決して私に手を触れさせず、1匹、また1匹…と、姿を消していきました 😢

「ブッチ母さん」だけは無事でしたが、7匹の子猫達は全滅したかと思われました。
私に一番なついてくれた「チョビ」も、子猫「カッパちゃん」を残し、二度とその姿を見ることはありませんでした。
どこで死んだのだろう、と今でも悲しく思い出します。

全滅したかと思っていた「ブッチ」の子猫達ですが、しばらく経った頃、1匹だけ生存が確認できました!
白黒猫の「パンダ」です。
特徴的な模様、左右の色が違う目、間違いありませんでした。
今まで「ブッチ」達のファミリーが住み着いていた場所から、車通りの激しい道路を挟んで対岸のエリアで生き延びていたのです。

(2014年秋に撮影。7匹いた子猫達の中で、1匹だけ生き残った「パンダ」。今は、他の野良猫とのケンカで傷が絶えませんが、何とか無事です)


7匹もの子猫が生まれても、満1歳まで生き延びたのはわずか1匹でした😢
このように、野良猫の子供の大半は、生後1年を待たず、事故や病気や、時には人間の虐待で命を落とす、という悲しい現実。
そんな過酷な環境の中で、彼らは必死に生きようとしています。
そのことを、多くの人に知っておいてほしいです。


時の流れと共に、「野良猫一家」にも色々な変化が訪れます。
7兄弟が生まれた次の出産シーズン、ブッチが再び産んだ子猫で、唯一成長できたのが、キジトラ猫の「くるみ」でした。
可愛い顔から、勝手にメスだと思っていたのですが、ある時オスだと判りました。

(姿を消した「ブッチ」の息子「くるみ」。どこかで生きていてほしい、と願っています)

かなり長い期間、「ブッチ」、「くるみ」、そしてブッチの夫「オッサン」、この3匹で安定した生活が続いていましたが、最近「くるみ」の姿を見なくなりました。
何らかの理由で追われたのか、自分から他の場所に去ったのか、または死んでしまったのか…。
今までも、このようにある日突然姿を消してしまう野良猫さんが沢山いました😢



「肝っ玉母さん・ブッチ」は、この春また子猫を出産していました。
子猫は、最初は2、3匹いたと思うのですが、今はもう下の写真の白い子猫だけになりました。
この写真では判りませんが、少しクリーム色や淡いグレーが混じった不思議な毛色をしています。
毛色の雰囲気から、「バニラ」と呼ぶことにしました。(性別は不明)

(今年の春、「ブッチ」が産んだ子猫。「バニラ」と名付けました)


子猫の数は、3年前に比べて減ってしまったけれど、「ブッチ」はたくましく子育てをして、自分達の一族を守っています。
「里帰り」なのかどうか(?)、最近はまた「パンダ」が、時々母親のなわばりに顔を出します。

そして1つ、救いもありました。
死んだ「チョビ」の忘れ形見・「カッパちゃん」は、すぐそばの歯科医院の先生が「1匹残されて可哀想だから…」と、首輪をつけて飼ってくれることになりました 😊
思わぬ幸運を手にした「カッパちゃん」。
本当に良かった、と思います。
今もよく「ブッチ」達がいる場所に遊びに行っている「カッパちゃん」。
「ブッチ」から見たら「孫」にあたるのですよね。

(成猫になった「カッパちゃん」。今も歯医者さん宅で可愛がられているようです。よく「ブッチ」達がいる場所に遊びにきます)

(ファミリーを束ね、たくましく生きる「ブッチ母さん」。鋭い眼光は今も健在です😅)

たくましく強く生きる野良猫母さん「ブッチ」。
長年の「顔なじみ」のはずなのに、今でもやっぱり私の顔を見ると、まず「シャーッ!」と威嚇してご挨拶…😅
どうか、アンタも子猫達も強く生き抜いてねと、いつも心の中で祈っています。


※ この猫達のことをいつか紹介したい、と思いながら、なかなか機会がありませんでした。
長くなりましたが、この野良猫一家が生きた証として、紹介させていただきました。

(「ブッチ」の夫で、7兄弟の父親だと思われる「オッサン」。酷いネーミングですが…😅 今もブッチ達と同じ縄張りに生息しています)



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