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「幸せ家族」って何だろう

大型連休も、今日がとうとう最終日。
この期間、私と同じく「おひとりさま」の方は、色々と思うところがあったかも知れませんが…。
私もこの5日間、さまざまな物思いにふけってしまいました。


自分が「独り者」で家族がいないため(老母はまだ存命ですが)、おのずと「よそのご家族」に目が行ってしまいます。
特に大型連休や盆正月など、世の中が「家族連れ」で溢れかえるシーズンは、ついつい観察してしまうのです。


「ふ~ん、仲良さそうなファミリーだなあ、やっぱり幸せなんだろうなあ?」
「この夫婦、ずっと険悪な感じだけど、大丈夫なのかな?」
などと、すれ違う家族連れをウォッチングしては、勝手に想像しています。


そもそも、私達が思い描く「幸せな家族」って、どんなイメージなんでしょうか?
CMに描かれたファミリーを思い出すと、大体次のような固定したイメージがあるのではないでしょうか。

「お父さんは、そこそこ男前で優しそうな男性、お母さんは、もちろん美人(または可愛い)で、花柄の清楚なエプロンが似合い、お料理も上手。住まいは一戸建てのマイホームで、今流行りのシンプル・モダンなインテリア。子ども達もみんな可愛くて素直で、家族仲良く夕食のテーブルを囲めば、『ママのお料理、最高!』みたいなセリフが飛び出し、パパとママは顔を見合わせてニッコリ…」

書いていて、私もゲンナリしてきたので、もう止めておきますが…😱
我々日本人がすぐに思い浮かべる「幸せ家族」って、多少の違いこそあれ、ほぼこのようなステレオタイプのイメージに行き着くような気がします。

しかし世の中には、こんなCMのような「理想的な家族」って、どれくらいいるものなんでしょうか?


(向田邦子さん原作・脚本の名作ドラマ「阿修羅のごとく」。家族間に潜むエゴ、愛憎、妬みなど、心の修羅を描いた傑作)


私自身が、結婚したことも家庭を持ったこともないので、「幸せ家族」について語れるはずがないのですが…。
ただ、自分も50年以上生きてきて、ある程度は世の中のことが見えてきました。
周囲の人々(同僚・友人・知人など)から、家庭の悩みをあれこれ聞かされるにつけて、「家族」なんてそんな甘いものではない、と分かってきました。

どの家でも表向きは、家庭内の悩みや汚点を隠し、何の不平不満もないように振る舞っているから、分からないですよね。
周囲の目には、「本当に仲の良いご家族」に映っていたりします。
でも実際は、夫への不満、子供をめぐる悩み、(夫の親と同居している場合は)お姑さんとの関係など、皆さん色々抱えているようです。
人間なんだから、CMみたいに「完璧な家族」であるほうが変ですよね。

(故・松田優作が出演し、大きな話題になった映画「家族ゲーム」)


もう1年以上前でしょうか。
NHKの番組「あさイチ」で、「家庭内別居」の特集が放送されていた日がありました。
「夫とは、できれば顔も合わせたくない」と、食事も別々、階段の下に夫の分は置いておく、という生活に驚きました。

それほど嫌いなら、なぜまだ一緒の家に住むのか?と言いたくなりますが、経済的な理由とか、そこには色々な事情があるようです。
しかし、NHKが取材していた何人かの「奥さん」のうち、2人くらいが次のようなことを言ったのです。

「絶対に離婚や別居はイヤ。周囲の人達から『幸せな家族』と思われている今の状態を、外見だけでもキープしたい」
「他人から、あの奥さんは可哀想、と思われたくない。不幸な自分の姿は耐えられない」
と必死に語る奥さん達。
何だか、この答えのほうがショックでした。

(日本人がイメージする「理想的な家族」の姿?)


「不幸で可哀想な女」と思われるのは絶対に嫌だ、というプライドと、顔も見たくない夫と同じ家に住み続けることと、秤にかけたらどうなんでしょう?
本当に、よその家族には色々な事情があるものですね。


大体、自分の家族と今の生活に満足している人は、「私の家族、端から見て幸せそうかしら?」なんて考えないものですよね。
普段は特に意識することもないけれど、一緒にいるのが当たり前、時にはケンカもするけど、やっぱりお互いにかけがえのない存在だと思える、そんな家族なら、十分幸せだと言えるのではないでしょうか?


ところで今は、「シングルマザー」または「シングルファーザー」が一人で子育て、という家庭も沢山あります。
一人で子供を育てるのは、やはり苦労が多いと思います。
しかし「片親」の家庭であることと、その家族の「幸福指数?」は必ずしも関係ない、という気がします。

例えば、シングルマザーのお母さんに愛情を込めて育てられ、身を削って働く母の姿を見てきた子どもは、自分も早く母を助けたいと願う、心優しい人間に成長する気がします。
一方で、両親と豪邸に暮らしている大金持ちの子どもがいても、家庭では会話もなく、冷えきった家族関係であれば、幸福感は得られないでしょう。

(某かぜ薬のCM。美化された母子関係に、個人的には違和感が…)

結局のところ、当の本人達が「心が満たされている」「満足だ」と感じるなら、その家族は「幸せ家族」と言えるのではないでしょうか。


この連休中も、連れ立って「散歩」をする老夫婦をあちこちで見かけました。
特に何をしゃべる訳でもなく、二人並んでトコトコと歩いています。
時おり、ボソボソと一言・二言言葉を交わしますが、それでお互いに意志の疎通はできています。
まさに「あ・うんの呼吸」ですね。
こうした老夫婦こそ、「幸せ家族」の究極の姿なのでは、と思うのでした。


さて、明日からは、またいつもの日常が戻ってきます。
悲しいような、どこかホッとしたような、変な気分ですね。




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