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母と、思いが噛み合わず…

(これは、つい先日の写真。母が昔から大切にしている牡丹、今年も枯れずにツボミができていました)


久しぶりに、私の老母の話です。

母はつい数日前、施設で92歳の誕生日を迎えました。
腰椎の骨折がもとで、歩行困難な身体になってしまってから、間もなく8年が経ちます。

母自身、夢にも思わなかった、突然の災難でした。
「死ぬまで住み続ける」はずだった自宅を離れ、老人介護施設で暮らすはめになったのです。

そして同時に、一人娘の私の生活も一変してしまいました。
母に替わって毎日実家に通い、前から飼っていた猫達のお世話をしたり(今は、猫も「代替わり」しましたが)、草木の茂った庭の手入れをしたり…。
母が熱を出す、骨折するなど、何かあるたびに、たった一人の家族である私が呼ばれ、仕事も放り出して駆けつける、という具合でした。
他にも、母の介護に関する様々な手続き、市役所でのやりとり…等々。
最初の2年間くらいは、本当にしんどい日々でした。

母を責めてはいけないと、理屈では分かっていても、自分が失った自由な時間、できるはずだった色々なこと(バレエも辞めざるを得ませんでした😢)、仕事を続けながら実家の管理もしなければならないキツさ、苦しさ…など、様々な思い不満が胸の中に押し込められていました。

だから時々、母がノーテンキなことを言ったり、私の苦労も知らずに勝手な主張を押し付けてきたりすると、胸にたまったイライラが爆発しそうになるのでした…💢

(これは2年前の春の庭。牡丹をはじめとして、様々な春の花が咲き乱れる、一番美しい季節)


母は、今で言う「空気の読めない」タイプで、自分が思ったことは、周りの状況を考えずにズケズケ言ってしまう人です。
私とは性格的に正反対で、お互いに相容れない部分がありました。
私が少女の頃から、それが原因でよく言い合いになったものです。

一昨日は、久しぶりにまた、母の言葉にキレそうになりました。

読書が趣味の母のために、よく県立図書館で本を何冊も借りて来ますが、一昨日も10冊の本を持って、母の部屋を訪れました。

母に本を手渡して、しばらくとりとめのない話をしていました。
実家の庭の手入れが今、とても大変だということ、私のマンションが、固定資産税の支払いなどで金銭的に負担が大きいこと、等…。

すると、何を思ったのか、母は突然「あの家と土地なら、アタシはもう無理に要らんよ。庭木も全部切り倒して更地にすれば、土地だけでも売れて、幾らかのお金になる」と言い出したのです。

呆気にとられてしまいました。
この8年間、母が倒れて以来、どんなに大変な思いをして、私があの実家と庭を守ってきたか。

毎年、暑い夏、汗だくになりながら、誰一人手伝う人もない中、草取りに励んだこと。
冬は、寒さに弱い庭の植物達に毛布をかけてやるなどして、枯れないように守ってきたこと。
意地悪なご近所のオバサマ達に「お宅の庭木が繁り過ぎて迷惑だ」と、嫌みや文句を言われ、じっとそれに耐えてきたこと。

思い返せば、私の8年間は、この実家と庭を守ることに捧げてきた感があります。
「何としても守らなければ!」という、使命感にも似た気持ちが私を突き動かし、今日まで走り続けるエネルギーにもなっていたのです。

(去年の春の庭。ピークが過ぎかけたムラサキハナナと、その残骸(?)の上で遊ぶトラ、テン)


しかし母は、私のそんな熱意や、この家・庭への愛着など全然理解してなかったんだなあ、と思うと、情けないやら腹が立つやらで…。
話もそこそこに切り上げて、部屋を飛び出しました。

母も、自分が歩けなくなった当時は、いつかは自宅に帰りたい、という思いを抱いていたはずです。
しかし、時の経過とともに、家と庭への執着も薄れ、今後の管理とか、修理とか、色々なことが煩わしくなってきたのでしょう。
もちろん、本当に土地を売れば、その分のお金を私に遺せる、という親心もあると思うのですが…。

いったん何かを思い立つと、すぐに実行したくて居ても立ってもいられなくなるのが「母の性分」です。
これまでも、それが原因で色々な「騒動」がありました。
「家の中の家財道具やら何やら、全て廃品業者に売って処分したほうがいいよ」などと口走っていた母。
まさか、私に断りもなく実行はしないだろう、と思いますが…。

私がこれほど大切に思い、自分が生きている限り守りたいと思っている「かけがえのない場所」。
それを簡単に、「もう要らない、売ろう」と言い出した母の短絡的な発想に、怒りが沸いてくるのでした。

母子なのに、こんなにもお互いの思いが噛み合わないことが何とももどかしく、ドッと疲れる日でした…😱

(上と同じ日の写真。春の庭を満喫、草木の匂いをかぐトラちゃん)



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